所在地︰佐賀県多久市北多久町大字小侍
作家名︰池部 貴惠（宮崎）
WEB︰https://kieikebe.tumblr.com/

京町商店街の中心に位置する大きなシャッター。昔は和装の商店を営まれていたHさんは、長年ピアノの先生もされてあり、鍵盤をメインのモチーフに構成。作品を描かれた作家さんは宮崎在住のアーティスト池部貴絵さん。みやざきアートセンターで職員をしながら作家活動を続けている。植物をモチーフに作品を描かれることが多く、今回の作品にも鍵盤プラス植物を取り入れていただき、和やかでポップで可愛らしい、生命力溢れるシャッターアートが完成した。

制作のテーマは日常のなかで感じるさまざまな想いや記憶、気になった景色などを表現することが多いです。いつも日常の中に絵を描く材料があると感じています。その時々の心境でなんでもない景色に心を惹かれたり、読んだ物語からイメージが広がったり。また小さいころに体験した記憶や何かわからないけれど表現したかったおもいが、今の自分の中で孵化して突然姿を現すように感じる事があります。心の中にうずまいている不安や希望、うまく言葉にならないものを材料に、その時々に感じることを大切に、身近な世界を描いています。物語の一場面から発想し描いている生と死を繰り返す砂漠、「色の砂漠」シリーズ。植物の上に上に伸びていく様子と自身の希望や欲望など何かに手を伸ばすイメージを重ねた、「伸びるもの」シリーズ。実家から見える風景に自身の幼少期に記憶などを重ねた、「うみかぜ」シリーズなど。