⑮ お茶の田代園※2024年ReWrite
所在地︰佐賀県多久市北多久町大字小侍602 お茶の田代園
作家名︰SHIGE(Shygehisa)(福岡→鹿児島)
instagram:https://www.instagram.com/jasmine9802/
サイズ:幅 約 5.4m× 高さ 2.8 m( 約 15.12平方メートル)
制作年:2016年、2025年 9月12日(金)~14日(日)(修繕)
塗料協賛:HAPPY PAINT PROJECT(日本ペイント) https://www.nipponpaint.co.jp/csr/ ※2025年のみ
作品名「未定」

作品紹介
(2025年)9年もの歳月が流れ、「わびさび」を感じさせる作品として、まちの景観になじみつつあった作品だったが、作者であるSHIGEさんの意向により、完全新作として新たな作品として、2025年9月生まれ変わった。
滞在期間中はほぼ雨に見舞われ、シートで簡易屋根を作っての制作と天気という自然と向き合う時間が長かったが、滞在中は同時期に制作滞在中のたのちさん、ogawa sakuraさん、オノ・ルイーゼさんらほかのアーティストとの親交も深めていただきながらの制作はご本人にも楽しんでいただけたひと時のようだった。
今回の作品は多久の自然(山・川)や名物(多久まんじゅう)、歴史(炭鉱所)を一つの画面に抽象的な形で表現し、画面上部の葉と緑の斜線は、お茶屋さんの壁ということで茶葉をイメージしていただいた。
中央に描かれた白い鳥は鳩で、平和の象徴として配置され、作品全体には、自然や文化、お店や人々が、これからも〈平和に共存し続けてほしい〉という願いを込められています。
今回制作いただくにあたって、スプレーと日本ペイントさんの水性塗料を用いて、ラインや曲線が黒い背景にしっかり映え、シンボリックなモチーフが活きた作品となった。
また、SHIGEさんからは「自分の作品も多久という町のひとつの風景として、この場所と共に生き続けてほしい」という想いを込めていただいた。
(2016年)京町商店街と交わる都通りにある「田代お茶園」の外壁。オーナー様の意向で派手すぎる絵画は趣味ではないとのことで、わびさびを感じさせる抽象的な絵柄を描く福岡の作家「Shygehisa」に依頼した。「水急不渡月(水急にして月を流さず)」からインスパイアされたという本作。灰色は雲、赤丸は日、緑は山、茶畑をイメージして、両脇にお茶の葉を配置。「時代も取り巻く環境も雲の様に流れ過ぎ変わる。しかし、太陽のように時代や環境が変化しても変わらず、日々を照らす存在であり続けたいと思う僕自身の思いと、そうあってほしいという僕なりの願いの両方を込めました。」というShygehisaからのコメントがある。
2016年制作当時の完成作品
修繕前の作品
SHIGE ―プロフィール
3Dアートのような立体感あふれる作品を曲線美で描き出すグラフィックアーティスト
鹿児島在住の絵描き。2007年に活動を開始、2011年に福岡へ拠点を移す。
ライブペイント、個展、壁画、フライヤーデザイン等、表現の幅を広げる。2021年、再び鹿児島へ拠点を移し現在に至る。
近年は、抽象的なカタチや影、グラデーションを用いた表現で『曖昧さ』や『余白』といった日本ならではの美しさをより感じ取れる作品を探求している。
空間・場所・調和を図る表現により、見る人との間に静かで深い対話が生まれることを願い制作しています。