⑪ Art Studio ボンドバ


所在地:佐賀県多久市北多久町小侍703-21
作家名:冨永ボンド(多久)
instagram:https://www.instagram.com/bondgraphics/
WEB:http://www.bondgraphics.com/
制作年:平成28年 2016年、令和5年 2023年 ~令和6年 2024年修繕
サイズ:約 幅 5.9 × 高さ 3.2 m( 約 18.88 平方メートル)


作品名:The Unique of Human 2015(平成28年度/2016年、令和6年度/2024年修繕共通)




作品紹介(2024年):
冨永ボンドさんが移住後、最初に多久市内で手掛けたウォールアートは、ボンドさん自らが店頭に立ち、地域の方やファンとの交流の場として約10年にボンドバに渡り、愛されてきた作品だ。
約4年ぶりにリブート(再始動)するタイミングでアーティストの手によって、再度修繕(リペイント)するという全国的にもあまり事例のない取り組みの中で、記念すべき修繕1作品目となった。
約10年前に使用していたネオカラーという塗料から今回はタカラ塗料の「ミューラルペイント」という屋外用の塗料によって色鮮やかに改めて彩られた。
この作品のある場所は10年の時を経て、2025年にはボンドバ(バー)としての営業を終えて、今後は「BOND ART LABO」としてアパレルを中心とした印刷制作拠点として、新たなるボンドさんの挑戦の場としても生まれ変わった。

■2017年制作当時の完成作品
ボンドバ
作品紹介(2016年)※修繕前:
2014年7月に開店した、木工用ボンドで画を描く画家「冨永ボンド」のアトリエ「Art studio ボンドバ」の横壁面。ボンドグラフィックスの概念に基づいた本作は、人と人のつながりをテーマに一年に一度だけ描かれる大作「The Unique of Human」の2014年のもので、一年の期間を経て少しずつ描かれ本年(2016年3月)遂に完成した。黒の立体的な線には通常「黒く染めた木工用ボンド」が画材として使用されるが、屋外設置のために今回は耐熱・耐水性のある特殊な黒いシリコンコーキングが使用された。

2024年修繕前の写真

冨永ボンド―プロフィール

世界で唯一、ボンドを使って絵を描く画家。1983年生。福岡市出身、佐賀県多久市在住。創作テーマは「ツナガリ(BOND)」。ライブアート創作を通して、人と人・人とアートをつなぎ、自由に楽しみながら絵を描く作業の大切さをより多くの人に伝えることを作家活動の目的とする。-幼少期から絵を描くことや部屋の模様替えを好み、高校でプログラミングを学んだ後、2002年に福岡デザイン専門学校・家具デザイン専攻に進学。家具メーカー開発部に勤務したのち、グラフィックデザイナーに転身。HIPHOPに魅了された20代は、クラブイベントのフライヤーやCDジャケットの制作に明け暮れた。-2009年8月1日、福岡親不孝通りの音楽イベントに出演した際、公開創作(ライブペイント)スタイルでボンドを使って初めて絵を描き、アーティスト「冨永ボンド」と名乗り始める。色と色をつなぐ、黒く光る立体的な線のマチエール(絵肌)が特徴的な独自の画法を「ボンドアート(登録商標)」と名付け、小中高の教育機関・地域イベント・音楽イベント・障害者施設や病院などに赴きボンドアート創作ワークショップを実施。自由度が高く成功体験に繫がりやすい創作プロセスと創作手順のシンプルさが人気となり、過去20,000人以上がボンドアートで作品を創った。作業療法士の妻と結婚した後は、医療福祉系大学等と連携し、主に芸術療法・作業療法の分野において、絵画の創作プロセスが人に与える影響等の研究にも携わる。-2014年、佐賀県多久市の中心市街地に、カフェ・BAR・ギャラリー・ストア・アトリエがある広さ500坪の活動拠点「Art studioボンドバ」を創設。過疎地域活性化事業「多久市ウォールアートプロジェクト」の主宰も務め、アートを目掛けた市外県外からの集客による町の賑わいづくりにも尽力。-2014年~2016年は海外進出を目標に、世界最大級のアートフェア「Art Expo NEW YORK」や、パリのルーブル美術館に併設する施設カルーゼル・ド・ルーブルで開催された「Art shopping」に独自ブースを出展。高い評価を受け、現地ギャラリーと作家契約を果たす。-2019年、アートを主とした事業を通して医療福祉の分野と地域社会への貢献を企業理念とする株式会社ボンドグラフィックスを設立。NBCラジオ佐賀長崎のクリエイター系冠番組「冨永ボンドのRADIOボンドバ」毎週金曜21時放送中。キーフレーズは「アートに失敗はない!」

 

冨永ボンド 市内で観れるそのほかの作品
居酒屋心
和醸良酒とりごえ(シャッター)※現在非公開